「おやとこ」で家族信託を始めよう~親の資産を守る方法

資産凍結から親を守る
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40代も半ばに差し掛かり、子どもの手がかからなくなる一方、新たな悩みの種が出てきました。

それは親の介護や財産の管理についてです。

きっかけはほんの些細な親の物忘れ。

ちょっと前に話した孫の運動会の日程を忘れてしまったようで、先日わたしに電話がありました。

遠方に住む母
遠方に住む母

あら?〇〇ちゃんの運動会っていつだったっけ?

このまえ聞いたような気もするけど。。。

ただの物忘れだったのですが、私の親も70代。年も年なのでそろそろ「認知症」も気にしなくてはならないと思いました。

40代で親が健在であれば皆さん同じような悩みをお持ちなのではないでしょうか?

「万が一の事態が起こってしまって介護をしなくてはならない」と考えたとき、介護の労力もさることながら一番心配なのはやっぱりお金の部分。。。

そこで見つけたのが家族信託「おやとこ」でした。

この記事ではわたしなりに調べた「おやとこ」「家族信託」について同じ悩みをもつ同世代の皆さんに共有したいと思います。

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運営者:すくらっち

【40代をスマートに】40代2児の父 | 金融サービスに従事。子育てしながら親の介護・資産管理もぼちぼち視野に入ってきたので熟考中。たくさんちしきをインプットして同じ年代、同じ悩みを抱えた皆さまにアウトプット中。

はじめに:「おやとこ」とは?

「おやとこ」とは、親が所有する資産を子どもや信頼できる家族に委ねる日本独自の家族信託のサービスです。

この制度は、親が高齢になり判断能力が衰えた場合でも、資産凍結を防ぎ、資産が適切に管理されることを目的としています。

特に、認知症などで判断能力が不十分になった際に、資産の凍結や不適切な取り扱いを防ぐための安全策として重要な役割を果たします。

家族信託は、公的な成年後見制度とは異なり、家族のプライバシーを守りつつ、相続時のトラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。

このように、「おやとこ」は、家族の絆を深め、将来にわたって資産を守るための賢明な選択と言えるでしょう。

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認知症による資産凍結のリスクとは?

認知症は、判断力や記憶力が低下し、日常生活に支障をきたす症状です。

この状態になると、本人の財産管理能力が問題視され、金融機関は口座の利用を制限することがあります。

これは、認知症の方が詐欺や不適切な契約から守るための措置ですが、同時に資産の凍結という形で現れ、家族が必要な資金にアクセスできなくなる可能性があります。

さらに、不動産の売買や賃貸契約など、重要な取引が停滞することもあります。

これは、認知症の方が法的な契約を結ぶ能力が認められないためです。

その結果、資産の価値が減少したり、維持費用がかさんだりするリスクが生じます。

資産凍結のリスク

①預金が引き出せない

②不動産が売却できない

③保険・証券の解約ができない

④生前贈与ができない

家族信託を利用することで、これらのリスクを回避し、資産を有効に活用することが可能になります。

信託契約により、信頼できる家族が資産を管理し、本人の意思に基づいて適切な判断を行うことができるのです。

これにより、認知症になっても、資産が凍結されることなく、家族の生活を支える貴重な資源として保持され続けます。

認知症による資産凍結のリスクを理解し、早期に家族信託を検討することが、家族の未来を守るための重要なステップです。

家族信託のメリットとは?

家族信託は、個人の資産を家族が管理することで、多くの利点をもたらします。以下に、主なメリットを詳しく説明します。

資産管理の透明性

家族信託を設定することで、資産の管理方法や利用条件が契約書に明記されます。

これにより、資産の使途が透明化され、管理者の裁量による不適切な使用を防ぐことができます。

また、信託契約は法的な効力を持つため、資産の管理が法令に則って行われることを保証します。

相続対策

相続が発生した際に、家族信託は相続人間の紛争を防ぐ役割を果たします。

信託契約により、資産の分配方法が事前に定められているため、遺産分割の際のトラブルを未然に防ぐことが可能です。

さらに、税制面でのメリットもあり、相続税の節税対策としても有効です。

プライバシーの保護

成年後見制度と異なり、家族信託は家族内で完結するため、家族のプライバシーが守られます。

公的な記録に残ることなく、家族間で資産の管理と移転を行うことができるため、家族の事情を外部に晒すことなく、円滑な資産管理が行えます。

これらのメリットにより、家族信託は資産の保全と家族間の和解を促進する重要な手段となります。

特に、家族間の信頼関係が強固な場合には、家族信託は最適な資産管理方法の一つと言えるでしょう。

ただし、家族信託を設定する際には、専門家のアドバイスを受け、家族のニーズに合った契約内容を検討することが重要です。

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事例紹介:離れて暮らす両親のための家族信託

現代社会では、仕事や教育の機会のために子どもが都市部へ移住し、地方に両親が残るケースが増えています。

このような状況で家族信託は、両親の資産を遠隔地からでも効果的に管理する手段として注目されています。

例えば、Aさんのケースを紹介します。

Aさん
Aさん

Aさんの居住地:東京

両親の居住地 :北海道

今のところ両親は健康だが、将来的な認知症のリスクや突発的な病気の可能性を考え、資産管理の安全策を講じたい

そこで、Aさんは家族信託を利用し、両親の不動産や預貯金を管理する契約を結びました。

この契約により、Aさんは両親の資産を適切に管理し、両親の生活費や医療費などの必要経費を支払うことができます。

また、万が一の事態が発生した場合でも、信託契約に基づいて迅速に対応することが可能です。

さらに、両親の資産は、無用な税金の支払いを避けつつ、将来的に孫への相続としてもスムーズに移行することができます。

この事例のように、家族信託は離れて暮らす家族間での資産管理において、安心と信頼をもたらす有効な手段です。

家族信託を通じて、地理的な距離を超えた家族の絆を保ちながら、両親の資産を守り、未来へと繋げることができるのです。

この制度は、家族の愛情と責任を形にする方法として、多くの家庭で実践されています。

まとめ:家族信託で資産を守る

「おやとこ」を通じた家族信託は、親の大切な資産を守り、未来へと継承するための最良の策です。

この制度は、家族が一丸となって資産管理を行うことを可能にし、認知症などのリスクにも対応します。

家族信託は、相続時の紛争を防ぎ、資産の透明な管理を実現することで、家族の安心と絆を深めます。私たちの大切な「おやとこ」を活用し、家族の財産を守り、次世代へとしっかりと引き継ぐことができるのです。

家族信託は、愛する家族のための賢い選択と言えるでしょう。この記事が、家族信託の導入を検討する一助となれば幸いです。

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