フリーランスの方、個人事業主の方はお金の悩みが尽きません。
毎月の資金繰り、金融機関への返済など本業に集中できないくらい頭をぐるぐる回っているのではないでしょうか?
特に心配なのがクライアント(取引先)からの業務委託費や報酬未払い。
期日になって払われないとキャッシュフローが止まってしまいます。
場合によっては廃業に追い込まれることも。。。(/ω\)
この記事ではクライアントからの報酬未払い・踏み倒しに関する以下の悩みを解消します。

なんで踏み倒しがあると困るの?
踏み倒しに合ってしまった場合どうしたらよいの?
そもそも踏み倒しに合わないために気をつけることは?
▼▼この記事を書いた人▼▼
詳細はプロフィールをご覧ください。

運営者:すくらっち
【40代をスマートに】40代2児の父 | 子育て10年 | 管理職10年 | 金融×ITサービスに携わって15年。職業柄、企業の体力や財務内容を無数にチェックしてきました。経営者の資質や事業に対する考え方、熱量なども要チェック。個人事業主、新設法人にも相当数触れてきました。独立のきっかけや経緯、独立のための準備にどれだけの時間を要しているかも超重要です!
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未払い・踏み倒しがあると困る理由
未払い・踏み倒しがあると困る理由とパッと思いつく対策を見ていきましょう。
理由:キャッシュフローが回らなくなる

会社の経営はシンプルに「売上-支出=利益」で成り立っています。
勘違いしやすいのがたくさん仕事をもらっているから売上は心配ないという発想です。
売上の定義を間違ってませんか?
✖ 売上 = クライアントから仕事を受注できていること
〇 売上 = クライアントから仕事を受注してそのお金が入ったこと
フリーランスや個人事業主の方はこれまで組織に属していたことが多く、仕事はこなせるけどその対価としてお金が入金になるまでのプロセスやリスクに触れる機会が少ないです。
小学生のころ教えてもらいませんでしたか?
「家に帰るまでが遠足」だって。
「お金が入金になるまでが仕事」ですよ!
対策案:先にお金もらえば良い?
これがベストです。ですがなかなか難しいのが現実です。
理由は明確。パワーバランスの違いです。残念ですがフリーランスや個人事業主の方は、法人企業と比較したときに社会的な信用力が低く見られがちです。
するとどうなるか?
前金で取引したい。手付金が欲しい。と相談したところで話が通りません。日本の企業の商習慣は「掛取引」だからです。
つまりフリーランスの方が取引先からの入金方法に対して意見しにくい世の中なのです。
対策案:安心なクライアントと取引したら良い?

安心な会社・クライアントと取引できれば踏み倒し・未入金の心配がありません。
本当にそうでしょうか?
安心なクライアントをどうやって判断しますか?
安心なクライアントを選んでたら仕事が減りませんか?
安心なクライアントと取引できても結局自分に有利な支払い条件は結べませよ?
コロナは予測できた?
事業にサプライズはつきものです。
良いサプライズは大歓迎ですがそんなことばかりではありません。
いま世界中を震撼させているコロナウイルス。
このサプライズ予測してました?もし予測してたらフリーランスにならなかったって人が大半なんじゃないかと思います。
なにが言いたいかというと。。。
どんなにクライアントとの取引条件を有利に進められたとしても踏み倒しのリスクは突然現れるということです。
報酬未払い・踏み倒しにあったときのアクション
踏み倒しとはもう完全にお金が入ってこない状況を指します。未入金ともいいます。
でもきっとこの記事にたどり着いている方は「入金予定日に入金になってなくて心配」という方が検索していると思います。
警察に通報する?
残念ですが単なる代金の不払いや契約違反での報酬踏み倒しで警察は動いてくれません。
厳密にお伝えすると、そのような告訴・告発をしたとしても捜査機関が動いてくれることはありません。
そのため未入金が発生したタイミングから自分で回収するためにアクションを起こしていく必要があります。
それではどんなアクションが必要かを見ていきましょう。
アクション順に並べています。
未入金日から1か月:入金依頼連絡(レベル3まであり)
1か月から2か月 :内容証明郵便
それ以降 :簡易督促
入金依頼連絡
レベル別に分けてみていきましょう。
レベル1:メール

まずはメール。メールで解決できるなら簡単ですね。
実際、未入金の約8割くらいはこの「メール」というアクションで解決します。とはいえメールの送り方・内容によってはズルズル次のアクションが必要になるためここでしっかり食い止めましょう。
ポイントは以下の3つです。
✅入金が遅れている事実を伝える。
まずは双方認識している入金日の確認をしましょう。
もしかしたらこちらで考えている入金日と先方が考えている入金日にボタンの掛け違いがあるかもしれません。併せて請求金額の確認もしましょう。
〇日にご入金予定の業務委託費✖✖円が入金になっておりません。支払いお手続き漏れ等おありにならないか、ご確認をよろしくお願い申し上げます。
✅〇日までに入金して欲しいと次回の期限を設定する
とりあえず入金になればいつでも良い・・・というのは甘い考えです。
しっかり未入金分の支払い期限を設定しましょう。
単純な経理ミスでもクライアントによっては翌月に払うと主張してくる可能性もあります。
大変お手数ですが〇日までにお支払いをいただけますようお手配のほどよろしくお願い申し上げます。
✅先方の登場人物をCCに含める
意外と多いのがクライアント担当者が経理に請求書を回し忘れていた!というケースです。
支払いを早く実行してもらう・次回、同様の支払い漏れを防ぐためにも先方の登場人物はメールCCに加えましょう。
それがクライアント担当の上司であると効果的です。
レベル2:電話

メールのやりとりで進捗がなかった場合電話が必要になります。
伝える内容は上記メールといっしょです。
クライアント担当者と話がかみ合わないようであればすぐに上司や責任者を出してもらいましょう。
昨今の風潮として「電話しづらい」「メールで完結したい」というのがありますがそんな考えは速攻で捨ててください。
メールのやりとりで入金になっていない時点でかなり踏み倒しのリスクが高まっているという事実を認識してください。
それでも電話するのが恥ずかしいと思われるようであればもう入金を諦めたほうが良いかもしれません。。。
レベル3:訪問
電話しても進捗がない場合訪問しかありません。
この段階では一歩踏み込んだ話をしてほしいと思います。
未入金の理由が完全にクライアント都合の場合
「しかるべき手段をとらなくてはならない」
くらいまでは口に出しておくべきでしょう。
内容証明郵便

入金依頼連絡を経て一定期間経過後も入金にならない場合、内容証明郵便の発送手続きに入ります。
あくまで上記「入金連絡依頼」においてクライアント側の理由で支払いが行われない場合の手続きです。
表現が重々しいですが郵便局での手続きになります。
これを実行する理由は以下の2点です。
将来的に裁判になった時の支払い督促の証明になる
クライアントに精神的なけん制をかける
とくに2番目の「けん制」の効果が大きいですね。
入金依頼に対するこちら側の本気度を伝えることができます。
なかにはいるんですよね。フリーランスの方や個人事業主の方を軽視してちょっとくらいの支払い遅れは大丈夫だろう・・・って考えているクライアントが(けしからん!!!)
手続きの仕方は郵便局のURLを貼っておきます。
少しだけ手間がかかりますがこれから長くご自身で事業をやられていく上では必要な知識だと思います。
引用:郵便局ホームページ
簡易督促
個人的にはここまでくると「骨折り損のくたびれ儲け」くらいになっちゃいます。
回収できる確率がかなり低いためです。
何とか回収したい!という気持ちも理解できますが、フリーランスの方のできる範囲も限られています。
フリーランスの方は一人で営業、経理、作成など事業活動すべてをしていますよね。
こういう回収業務に時間を割くのはなかなか難しいと思います。
しかも入金になる確率はとても低い。。。
一応、手続きの方法を詳細に説明してくれているURLを貼っておきます。
引用:債権回収弁護士ナビより
本来は売上UP、仕事受注にリソースを費やしたいですよね?
回収業務に時間を費やすとその分前向きな業務の時間も削減されます。
場合によっては経営コンサルタントに相談するのもベターですね。
踏み倒しにあわないために

これまでは踏み倒しにあいそうな場面や、踏み倒しにあったときのアクションについて紹介してきました。
ですがそれ以前にフリーランスや個人事業主の方ができる対策はあります。
詳細は別の記事で紹介しますがクライアントとの取引前・請求前のアクションが非常に重要です。
取引先のチェック
交渉内容・取引内容の保管
請求書を期日までに詳細を記載して出す
業務委託費や報酬の踏み倒し対策は取引前から始まっています。
「うまい話には裏がある」ではないですがトントン拍子に進んだ取引は特に注意が必要です。
また、取引内容の詳細について話し合いの詰めが甘かったり、請求書の記載内容に具備できていない項目がないか細心の注意を払いましょう。
ファクタリングも有効な手段

昨今、フリーランスや個人事業主の資金繰り改善ツールとして脚光を浴びている「ファクタリング」。別名「請求書現金化サービス」とも言われています。
ファクタリングとは請求書を買取業者に買い取ってもらうサービスです。
お持ちの請求書(もちろん取引先からの入金前)を業者が買い取ってくれます。
このファクタリング、クライアントからの報酬踏み倒し対策としても非常に注目されているのです。
ノンリコースシステム
ファクタリングに備わっている機能のひとつに「ノンリコース」システムがあります。
これがなにかというと
「買い取ってもらった請求書はもう自分の所有物でないため、取引先(請求先)の踏み倒しがあってもリスクを負うことがない」
ということです。これが踏み倒し対策として注目されている理由です。
ノンリコースのファクタリング会社
ファクタリング会社のすべてがノンリコースというわけではありません。提供会社によってはクライアントからの踏み倒しがあった場合、自分のリスクになる場合もあります。
そんな中、以下の会社はノンリコース、手続きが簡単、安心の大手企業と3拍子揃っています。
踏み倒しのリスクは突然訪れます。
会員登録までは初期費用・ランニングコストがかかりませんので、いますぐの利用予定はなくても準備を整えておくことをおすすめします。
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